三菱重工 ビル空調システム向け次世代型集中制御リモコン装置

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Categories: ビル管理

ビル空調システム向け次世代型集中制御リモコン装置「SL4」を開発

ウェブサーバー機能・9インチ大型カラー液晶タッチパネルを搭載

三菱重工業は、ビル空調システム向けに次世代型集中制御リモコン装置「SL4」を開発しました。ウェブサーバー機能や9インチ大型カラー液晶タッチパネル の搭載により、多機能と簡便・快適な操作性を両立したのが特長で、機器の制御監視にとどまらずビル全体の省エネ管理にも活用できるようになりました。当社 製ビル用マルチエアコンおよびパッケージエアコンとの組み合わせが可能で、11月20日に発売します。

SL4の9インチ液晶画面は、ブ ラック基調に青・赤・黄・緑・灰の5色カラーで空調機の状態を表示します。パネル周辺に白色を採用することで鮮明さと高視認性を実現しました。また、パネ ル露出部の厚みは、構造面の抜本的見直しにより業界で最も薄い23mmを実現。スタイリッシュなデザインに仕上がっています。

通信面では、LAN(Local Area Network:構内通信網)機能およびウェブサーバー機能の標準搭載により、パソコン画面で空調機の設定・ 操作・監視および運転データのダウンロードを行うことができます。加えて、マルチタッチ技術を採用したタブレット端末に監視画面を表示することも可能で す。

省エネでは、最終段階の緊急停止モードを含め4段階のデマンド(需要電力)制御機能を搭載。第1段階はプラス・マイナス2℃の設定 温度シフトで、第2、3段階では圧縮機を停止させるサーモオフに移行します。さらに、運転時間積算値の“見える化”機能も装備し、きめ細かいエネルギー管 理ができるようにしました。

当社は引き続き、ビル用空調システムをはじめとする空調機器事業の拡大を目指し、市場でニーズが増大している高効率かつ操作性に優れた製品を開発していきます。

・担当窓口:冷熱事業本部(http://www.mhi.co.jp/aircon/index.html


11月
11

三菱電機 節電・ピークカット対策を支援するビル管理システム用節電プログラム

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Categories: ビル管理

オフィスビルにおける今夏の節電・ピークカット対策を支援ビル管理システム用節電プログラムの提供について

三菱電機株式会社と三菱電機ビルテクノサービス株式会社は、三菱ビル設備オープン統合システム「Facima BA-system(ファシーマ・ビー・ エー・システム)(※1)」向けに、今夏の電力需給状況に対応した節電プログラムの提供を開始します。本プログラムを追加することにより、通常の契約電力 によるデマンド(使用電力)制御に加え、お客様が設定する節電目標に沿って機器をデマンド制御できるようになります。
尚、本プログラムは、ファシーマサポート契約(※2)へご加入のお客様に無償で提供いたします。

節電プログラムの特長

1.節電計画に沿った電力のデマンド制御が可能
・空調や照明など機器の消費電力を監視し、契約電力量との比較だけでなく、予め設定した節電目標値との比較が可能
・目標値を上回りそうな場合には、警報の出力や機器への電力供給を優先順位に従い遮断
・時間帯ごとに節電目標値を設定することで電力ピークカット対策が可能

2.お客様負担の少ない導入サポート
・当社が、お客様の運用とビルの特長に応じてプログラム導入時の設定を実施
・ファシーマサポート契約ご加入のお客様には、節電プログラムを無償提供

(※1):ビルの空調・照明・入退室などの各設備を監視・制御するビルオートメーションシステム。BACnetTMなどオープン化システムに対応。電力使用量を見える化し、ビル設備に適した節電対策を提案。
(※2):遠隔収集したビル設備の運用データと現場情報を分析し、お客様のビルに最適な運用プランを提案し、中長期の省エネを実現するサービス。2011年5月現在、全国280拠点にて約300社に対応中。

提供の狙い
東日本大震災以降、日本各地では節電ならびに電力ピークカット対策の実施が強く求められています。
三菱電機株式会社ならびに三菱電機ビルテクノサービス株式会社は、「Facima BA-system」の機能を強化し、ファシーマサポート契約ご加入の お客様を対象に、節電・ピークカット対策に適したデマンド監視・制御プログラムを無償提供します。これにより、お客様は、今夏の節電対策への備えと将来の 省エネに対するサポートを得られます。

関連リンク
(Facima BA-systemの紹介ページ)
http://www.meltec.co.jp/products/build_security/facima/outline.html
(節電対策ページ)
http://www.meltec.co.jp/main/setsuden.html
(ニュースリリース)
http://www.meltec.co.jp/press/facima.html
http://www.meltec.co.jp/press/energy_support.html

商標関連
Facima 三菱電機株式会社と三菱電機ビルテクノサービス株式会社の登録商標です。

お問い合わせ先
〒116-0002 東京都荒川区荒川七丁目19番1号
三菱電機ビルテクノサービス株式会社 ファシリティ事業本部 事業企画部
電話03-3802-9630


7月
7

山武 空調用の熱源機器管理用コントローラ後継機「PMX-4」

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空調用の熱源機器管理用コントローラ後継機を販売開始


―従来比約70%小型化。熱源の柔軟なコントロールで節電・省エネを実現する新モデル―
azbilグループの株式会社 山武(本社:千代田区丸の内2-7-3 社長:小野木聖二)は、空調用の熱源機器管理用コントローラ 「PARAMATRIXTM III(パラマトリクススリー、以下PMX-III)」の後継機として、小型化や省エネルギー制御の追加を行った 「PARAMATRIX4(パラマトリクスフォー、以下:PMX-4)」を開発、6月27日より販売開始することをお知らせいたします。

PMX-IIIは、1998年の販売開始以来、空調負荷に応じた熱源機器の運転台数の最適化や、熱源廻りの省エネルギー制御(熱源1次ポンプ変流量制御、 2次ポンプ変流量制御など)を行う熱源管理用コントローラとして好評をいただき、オフィスビル、工場などに多数導入されてきました。

今 回販売開始するPMX-4は、従来品と比較して約70%の小型化を実現しており、設置スペースの縮小化に貢献します。また新たな省エネルギー制御として、 熱源機の細やかな調整により運転台数を減らす省エネ優先機能や、建物に導入されている電気やガス、油、蓄熱など多種多様の熱源機器を、空調負荷や電力事情 に応じて機器の運転順序を変更する機能が追加されています。

この機能は、火急の課題である今夏の電力供給不足に向けた節電対策としても 有効であり、例えば、夜間の電力需要が少ない時に蓄熱した冷熱を、電力需要の多い昼間の時間帯に効果的に利用することで、熱源機器の節電運転やピーク時の 消費電力を大幅に抑制することが可能になります。

PMX-4の販売価格は従来同等130万円(工事費別)から、今後、国内および海外の建物に向けて年間約1,000台の販売を予定しています。

当社は、グループ理念である「人を中心としたオートメーション」のもと、今後もお客さまの建物の仕様や電力事情など、社会的ニーズに対応した製品のバージョンアップを重ねてまいります。

※PARAMATRIXは、株式会社山武の商標です。

お問い合わせ先

株式会社 山武 ビルシステムカンパニー コミュニケーションマーケティング部
電話:03-6810-1112
株式会社山武


6月
6

日本HP、データセンター環境の「見える化」を実現した空調管理ソリューション

執事
Categories: ビル管理

収集データを可視化し、データセンター電力効率の最適化と電力量削減を支援する情報を提供

日本ヒューレット・パッカード株式会社(略称:日本HP、本社:東京都千代田区、代表取締役 社長執行役員:小出 伸一)は本日、データセンター全体の IT機器電力量の非効率性改善に寄与し、熱溜りの発見やレイアウト最適化効果の検証などを容易にする空調管理ソリューション「HP Data  Center Environmental Edge」を発表します。

世界的な温暖化対策としてCO2排出量の削減が求められる中、仮想化により削減は進んでいるものの依然としてサーバーおよびストレージの増設やIT機器の高集積化により、データセンターの消費電力は大きく増加しています。
今やこれはデータセンター電力容量の上限に近づきつつある状況です。データセンターにおいて、一般的にIT機器の消費電力は全体の3割程度で、残りは空調設備や配電で消費されており、効率的な空調の管理が求められています。
更に、東京都など電力量規制条例の強化に伴い、データセンターの冷却効率向上や省電力化が大きな課題となっています。

「HP Data Center Environmental Edge」では、一覧表示モニターのソフトウェア「HP Insight   Environmental Observer」を利用し、データセンター内の各センサーから収集した温度、湿度、風圧等の全体イメージが一覧表示され、 データの視覚化が可能となります。また、リアルタイムでのデータ確認が可能で、無線方式で各センサーが配置されることで、データセンター変更のニーズに即 した設置や追加およびアップグレードが容易に行えます。また、同時に「HP Data Center Environmental Edge」のお客様環 境に合わせた最適な設置をコンサルティングするサービスを発表します。

<新製品>
製品名     HP Data Center Environmental Edge
(200平方メートル区画、ラック60本、空調機3台での参考価格)
価格      3,459,750円~(税抜3,295,000円~)
提供開始日  3月8日

<HP Data Center Environmental Edgeの特長>
・データセンター全体の電力非効率性の改善
HP Insight  Environmental Observerソフトウェアの利用により、ラックや床下などデータセンターの全体イメージが直感 的にわかる一覧表示を通じ、データセンターから収集されたデータを可視化します。また、リアルタイムでデータ確認が可能で、詳細データを確認する際は、ド リルダウンメニューにより効率的かつ詳細に該当エリアを調査することが可能です。オプションにより、データセンター全体の消費電力を、サーバーなどのIT 機器の消費電力で割った値であるPUEを常時表示します。

・データセンター電力エネルギーの節約
IT機器を効率的に配備することで空調の電力を節約し、同じ冷却設備でより多くのIT機器導入を可能にします。

・データセンター環境の改善
エアーフロー管理、空調機の過剰設置、湿度制御、ラックの過剰冷却、フロアタイルの交換時の調整等、データセンター環境の非効率さを改善し、データセンター全体の電力消費の低減を実現します。最長180日間の環境傾向のトラッキングをおこないます。

・ダウンタイムの削減
データセンターの変更が空気のフローや温度などに与える影響を可視化します。ラックの気流やバイパスを最適化します。主要データセンターにおけるインフラの電力量におけるベンチマーク業務を実施します。

・問題発生時の通知機能
問題発生時には、運用者にアラートを電子メール、SNMPで発信します。アラート情報をSNMP経由で発信することで、他のシステムと通信が可能です。

・センサー設置の柔軟性向上
各センサーは無線方式で通信を行います。これによりデータセンターの変更ニーズに即し、センサーの設置、追加およびアップグレードを容易に行うことができます。

<本日発表の新サービス>
HP Data Center Environmental Edge発表に伴い、専門のデータセンターファシリティ技術者によるコンサルティングサービ スを提供します。お客様の環境を実地調査し、最適なHP Data Center Environmental Edgeの配置設計についてアドバイスを 行います。当コンサルティングサービスにより、HP Data Center Environmental Edgeの効果を最大限に引き出します。

サービス名  HP Data Center Environmental Edge
導入コンサルティングサービス
価格      1,575,000円~(税抜1,500,000円~)
提供開始日  3月8日

文中の社名、商品名は、各社の商標または登録商標です。

■お客様からのお問い合わせ先
カスタマー・インフォメーションセンター TEL: 03-6416-6660
ホームページ: http://www.hp.com/jp/


3月
3

ルネサステクノロジ、ビル管理や産業機器など向けに32ビットマイコンを製品化

執事
Categories: ビル管理

通信機能を強化した「RXファミリ」第二弾、ビル管理や産業機器等向けに32ビットマイコン「RX62Nグループ」「RX621グループ」を製品化

― 当社従来製品比で約2倍の高処理性能を実現、かつイーサネットコントローラ、USB 2.0、
およびCANの各種通信機能搭載により、機器の高性能・高機能化、小型化に貢献 ―

株式会社ルネサス テクノロジ(本社: 東京都千代田区、取締役会長: 塚本 克博)は、このたび、今後の当社マイコン事業の中核を担う「RXファミリ」 マイコンの第二弾製品として、ビル管理(空調・照明・入退室管理)、FA機器などの産業機器や、OA(POS周辺)機器など、様々な通信機能を必要とする 用途向けに、通信機能を強化した32ビットフラッシュメモリ内蔵マイコン「RX62Nグループ」「RX621グループ」の合計2グループ、7品種、31型 名を製品化しました。2010年1月から順次サンプル出荷を開始します。

「RXファミリ」は、新CPU「RX」を搭載し、当社既存の 16ビットおよび32ビットのCISC (Complex Instruction Set Computer)(注1)マイコンを統合する次世代マイコ ンであり、高速・高性能を追求した製品群「RX600シリーズ」と低電圧・低消費電力を追求した「RX200シリーズ」の2シリーズを展開します。
第二弾製品の「RX62Nグループ」「RX621グループ」は、「RX600シリーズ」の高性能に加え、イーサネットコントローラ、USB 2.0および CAN(注2)を搭載しており、多種多様な通信機能が要求されるビル管理、FA機器などの産業機器間の通信や、OA機器間の通信I/F用途での高性能、高 機能および小型化が図れます。

「RX62Nグループ」はイーサネットコントローラ、USB 2.0およびCAN(オプション選択可能)を「RX621グループ」はUSB 2.0とCANを搭載した製品で、特長は以下のとおりです。

(1) イーサネット等、各種機器間通信に必要となる多種多様な通信機能を搭載
従来のシリアル通信に加え、イーサネットコントローラ、USB 2.0フルスピード(ホスト、ファンクション、On-The-Go)およびCANの多種多 様な通信機能を搭載し、ビル管理や産業、OA機器における各種機器間の通信方式に対応します。加えて、これらの通信用に従来外付けしていたLSIを削除で きるため、システムの小型化、低コスト化が図れます。

・ イーサネットコントローラは、32ビットRISC(注1)マイコン 「SuperHファミリ(注3)」で定評のあるイーサネットMAC(Media Access Control)(注4)を採用しています。 IEEE802.3u(注5)規格のMII(Media Independent Interface)、RMII(Reduced Media  Independent Interface)に対応し、10M/100MbpsのイーサネットLANへ接続できます。

・ USB  2.0は、「H8Sファミリ」、「H8SXファミリ」および「M16Cファミリ」などのUSBファンクションを搭載した当社従来製品と比べてデータ転送タ イプの追加、多エンドポイント化などの機能強化や、当社従来のCISCマイコンでは非対応であったホスト機能の追加をしています。また、176ピン版の製 品ではUSBを2チャネル搭載し、それぞれのチャネルは独立に機能設定、動作させることが可能です。これらにより、機器の機能・性能向上や、外付けUSB デバイスの削減によるシステムの小型化、コスト低減が可能です。

本製品では、イーサネットコントローラ、USB 2.0および CAN(オプション選択可能)の組み合わせで、3つのすべての機能を搭載した「RX62Nグループ」、USB 2.0とCANを搭載した「RX621グ ループ」を揃えています。そして、グループ同士がピン機能互換であるため、ユーザは機器展開に合わせて適したグループを選択できるとともに、開発資産の流 用が可能となります。

(2) 当社従来比約2倍の高処理性能、業界最高のコード効率(注6)のCPUコア「RX」を搭載
本製品 は、業界トップクラスの処理性能である約1.65MIPS(Million Instructions Per Second)/MHzを実現した 「RX」CPUの搭載により、100MHz時165MIPSを達成しています。当社従来の32ビットCISCマイコンと比較し、同一動作周波数時に約2倍 の性能向上を実現しており、プログラム処理を高速化できます。また、コード効率(プログラムメモリ効率)も「RX」CPUは業界最高レベルであり、当社従 来品に比較して、30%以上コード効率を向上しているため、オブジェクトプログラムのサイズ低減が可能です。このため、内蔵フラッシュメモリがより小容量 の製品を選択可能なため、システムの低価格化が図れます。
さらに、命令読み出しとデータ書き込みの同時実行が可能なハーバードアーキテクチャ採 用による「RX」CPUの高性能化に加え、本製品ではシステムバスをCPU用バスと、ダイレクトメモリアクセスコントローラ(DMAC)、データトランス ファーコントローラ(DTC)およびイーサネットコントローラ用DMACのバスマスタ用バスとに分離しており、イーサネットやUSB等の通信データの高速 処理を可能としています。

(3) 業界最高速クラスのフラッシュメモリを内蔵
プログラム格納用として、最大512Kバイト容 量、かつ100MHzでの1サイクルアクセスが可能な業界最高速レベルのフラッシュメモリを内蔵しています。90nmプロセスと当社独自の技術による MONOS(Metal Oxide Nitride Oxide Silicon)型採用により、当社従来の32ビットCISCマイコンと比べ約2倍の 高速動作を実現しており、CPU性能を高速動作時においても最大限に引き出すことが可能です。
また、電源ダウン時に機器のステータス情報を保持 するデータ格納用として、32KバイトのBGO(Back Ground Operation機能)付データフラッシュメモリを搭載しています。このデー タフラッシュメモリは、プログラムの実行中でも、並行してデータの書き込みが可能なため、プログラムの実行速度を落とすことなくデータの書き込みができま す。

(4) 市場要求に合わせて周辺機能を強化、使い勝手をさらに向上
産業・OA機器では、通信機能強化の他に、モータ制御用 のタイマ機能やアナログ機能の強化も求められています。本製品ではこれらの要求に対し、タイマ機能の強化としてマルチファンクションタイマパルスユニット (MTU)、独立ウォッチドックタイマ(IWDT)およびリアルタイムクロック(RTC)を搭載し、モータ制御に対応するとともに更なる使い勝手の向上を 実現しています。また、A/D変換器を従来の10ビットから12ビットに高分解能化し、かつ変換スピードの高速化を実現しています。
MTUは 「SuperHファミリ」でモータコントロール用途に実績のあるタイマであり、MTUとポートアウトプットイネーブル(POE)を組み合わせて使用するこ とで安全性も考慮したモータ制御を実現することが可能です。また、MTUを2ユニット搭載しているため、各ユニットを独立して動作させることも可能です。 IWDTは、システムクロックと独立した内蔵クロックでカウント動作するウォッチドッグタイマであり、システムクロック動作の異常を検知することが可能で す。これにより、システムの安全性を向上させることが可能となります。また、RTCは、時計・カレンダー機能を搭載し、ログ情報の保存時や各種機器間の データ送受信を行う際のタイムスタンプとして使用することが可能です。
A/Dコンバータは分解能を当社従来製品の10ビットから12ビットに向 上させるとともに、変換速度を高速化し1μsを実現しています。また、100MHz動作時でもノーウェイトアクセス可能なフラッシュメモリを搭載している ため、高い割り込み応答性が実現できます。これらにより、A/D変換処理開始から、A/D変換を実行、A/D変換終了という、割り込み発生後A/D変換の 結果をCPUが処理するまでのトータル処理時間を高速で実行でき、センサからのアナログ信号入力に対してフィードバックをかけるシステムにおいて高い性能 を実現することが可能となります。

(5) 低消費電力を実現
CPUのコア電流は目標性能の0.03mA/MHzを達成し、本製 品としての消費電流は100MHz動作時に約50mA(typ.)で、1MHzあたりの消費電流としては、当社従来製品と比較して1/2以下となる低消費 電流化を実現しています。さらに、4種類の低消費電力モードを用意しており、用途に応じて消費電力モードを組み合わせて使用することで、システム全体の低 消費電力化が図れます。

(6) 当社従来品の実績のある豊富な周辺機能を搭載し、互換性を維持
コンペアマッチタイマ(CMT)やシリアルコミュニケーションインタフェース(SCI)等のその他周辺機能についても、当社従来品で実績ある周辺機能を搭載しています。従来製品との互換性を維持していることで、当社従来品からの移行の容易化を図っています。
本製品は、「H8Sファミリ」や「H8SXファミリ」で実績のある外部バス転送専用DMAC (EXDMAC)を搭載しています。EXDMACは、外部バ スのデータ転送を内部バス動作と独立して実行することができます。そのため、CPU、DMACおよびDTCに使用される内部バスに負荷をかけることなく、 外部バスデータ転送を実行することが可能です。近年、産業・OA機器においてヒューマンインタフェースとしてLCD表示機能に対する要求が増えてきていま すが、EXDMACを応用し、TFT液晶パネルへの画像表示をCPUの負荷を抑えながら実現することが可能です。

(7) 開発期間短縮に向けた様々なツールを準備
ハードウェア開発環境として、「E20」および「E1」の2種類のエミュレータを準備します。コストパフォーマンスに優れた「E20」、超低価格版の「E1」と2種類の品揃えにより、ユーザのデバッグニーズに合った最適な環境を提供します。
統合開発環境としては、当社のマイコン用標準開発環境であるHigh-Performance Embedded Workshopを用意します。これに より、これまで、ユーザがHigh-Performance Embedded Workshopで開発してきた当社従来品用の資産を再利用することが可 能です。また、C/C++コンパイラ、μITRON(注7)仕様準拠のリアルタイムOSおよびフラッシュメモリの書き込みツールであるFDT(Flash  Development Toolkit)も準備します。RX用C/C++コンパイラは、当社従来製品の言語仕様、拡張仕様およびエンディアン仕様を包 含しているため、従来のソフトウェア資産を容易にRXへ移行することが可能です。
さらに、パートナー会社に「RXファミリ」用のハードウェアおよびソフトウェア開発環境を開発していただいています。

<製品化の背景>
近年、空調・照明・入退室管理などのビル管理機器や産業機器、および各種通信機器においては、機器間やシステム間の高速通信が求められており、さらにその 通信方法もイーサネットからUSB、CANなど、多岐にわたっています。また、システムの複雑化に対応するため、高性能化や高速化が求められています。こ のため、これらを制御するマイコンには、更なる高速動作化や増大するシステムのプログラムサイズ低減を可能とするコード効率の向上、および周辺機能内蔵に よる小型化が求められています。

当社は、これまで16ビットおよび32ビットのCISCマイコンである「M16Cファミリ」「H8S ファミリ」「R32Cファミリ」「H8SXファミリ」を量産し、民生、自動車、産業、OA、通信等の幅広い分野で採用され、マイコン事業では、世界トップ シェア(注8)を獲得、加えて、16ビットマイコンでも世界トップシェア(注9)を獲得しています。そして、組込み機器におけるシステムの高機能化、複雑 化、大規模化および省エネルギー化に伴うマイコンの高速・高性能、大規模プログラム格納のためのメモリ対応、低消費電力などの様々な要求に対応するため、 上記のCISCマイコンを統合する次世代マイコン「RXファミリ」を開発することとしました。
既に、第一弾製品として、高速・高性能を追求した製品群「RX600シリーズ」の「RX610グループ」を製品化し、ハイエンドのOA機器やデジタル民生機器向けにサンプル出荷中です。
そして今回、上記のようなビル管理機器や産業機器等での通信機能強化とシステムの高性能化の要求に対応するため、「RXファミリ」の第二弾として、各種通信機能を強化した「RX62Nグループ」「RX621グループ」を製品化しました。

<製品の補足>
「RX62Nグループ」「RX621グループ」は、最大動作周波数が100MHzで、約1.65MIPS/MHzの高性能CPUコア「RX」を搭載してい ます。CPUコアの基本構造としては5段のパイプライン構成、並びに命令読み出しとデータ書き込みの同時実行が可能なハーバードアーキテクチャを採用し、 加えて、演算の短サイクル化、積和演算器の機能強化、32ビットバレルシフタの内蔵などによって、高処理性能化を図っています。これにより、同じ動作周波 数であれば、当社従来の32ビットCISCマイコンに比較し、約2倍の性能向上を実現しました
一方、ソースプログラムをオブジェクトプログラム に変換する際の指標としてコード効率があります。「RX」を開発する際、CPUの命令体系をバイト単位(8ビット)の可変長命令(1~8バイト)とした上 で、命令やアドレス指定方法の使用頻度について様々なベンチマークテストを行いました。この結果、使用頻度の高い命令を短い命令コードに割り当て、加え て、アドレッシングモード、3オペランドフォーマット等により、高コード効率を実現する命令セットとしています。これにより、「RX」は、業界最高レベル の高コード効率を実現しています。

また、最大512Kバイトの高速フラッシュメモリを内蔵しています。フラッシュメモリは一般的に、 CPUなどのロジック回路に比較して、最大動作周波数を高速化することは、理論上困難です。このため、フラッシュメモリの動作周波数がCPUより低い時 は、メモリ読み出し時にウェイトサイクルという待ち時間を設けることが必要となり、プログラムの実行時に、無駄な時間を発生させることになります。本製品 では、90nmプロセスと当社独自のMONOS型フラッシュメモリの採用により、CPUの最大動作周波数と同じ100MHzでのフラッシュメモリへの1サ イクルアクセスを実現しています。このため、ウェイトサイクルという無駄な時間がなくなり、プログラム実行の高速化に大きく貢献します。
また、前述の32Kバイトのデータ格納用BGO付フラッシュメモリ搭載の他、プログラムや演算データの一時格納用として使われるRAMは、大容量96Kバイトを内蔵しており、プログラム処理の高速化に寄与します。

ハードウェア開発環境として、前述の通り「E20」および「E1」の2種類のエミュレータを準備しています。オンチップデバッガの「E20」「E1」は中 小規模のシステム開発向けに適しています。加えて、「E1」は超低価格版の購入しやすい開発ツールで、フラッシュライタとしても利用可能です。

パッケージは、176ピンのBGAパッケージ、145ピンのLGAパッケージ、144ピンのLQFPパッケージ、100ピンのLQFPパッケージ、および 85ピンのLGAパッケージ(RX621グループのみ)を採用しています。小型のBGAやLGAパッケージを使用することで、実装面積を低減でき、機器の 小型化に貢献します。

今後、「RX600シリーズ」としては、内蔵メモリ容量やパッケージの展開、モータ制御用タイマ等、市場ニーズの強い周辺機能を搭載した製品を「MUC開発プラットフォーム」により、効率良く、タイムリーに開発、展開していきます。
さらに、低消費電力に特化した「RX200シリーズ」の開発を加速し、「RX600シリーズ」と「RX200シリーズ」の2シリーズでユーザニーズに最適な製品群をラインアップしていくことにより、当社マイコン事業のさらなる強化を図ります。

■ 注記
(注 1) CISC: Complex Instruction Set Computerの略で、複雑な命令セットをもつコンピュータ。これに対し、 RISC (Reduced Instruction Set Computer)は、命令セットを簡略化することで、ハードウェアを簡素化し、高速化を 図ることを目的にしたコンピュータ。
CISCは命令数が多いため、プログラミングが比較的容易な特徴がある。

(注2) CAN: Controller Area Networkの略で、独Robert Bosch GmbHが提唱している車載用のネットワーク仕様です。。

(注3) SuperH(TM)は、(株)ルネサステクノロジの商標です。

(注4) MAC(Media Access Control): データリンク層内の下位副層。フレームの送受信方法、フレームのフォーマット、データの誤り検出などを規定している。

(注5) IEEE802.3u: IEEE802は、IEEE(米国電気電子技術者協会)が、LANの標準化を目的に発足 した委員会名。

(注6) コード効率: プログラムのコンパクトさを示す指標。(ソースプログラムを、実際にCPUを動作させるためのオブジェクトプログラムに変換した際の効率を示す指標)オブジェクト・コード効率が高いほど、プログラムの格納に必要なメモリ容量が少ない。

(注 7) TRON は ”The Real-time Operating system Nucleus” の略称です。ITRONは  “Industrial TRON” の略称です。μITRON は ”Micro Industrial TRON” の略称です。

(注8) 2008年WWマイクロコントローラ売上シェア
出典: ガートナー、”Semiconductor Applications Worldwide Annual Market Share: Database” Gerald Van Hoy et al. 2 April 2009

(注9) 2008年WW16ビットマイクロコントローラ売上シェア
出典: ガートナー、”Semiconductor Applications Worldwide Annual Market Share: Database” Gerald Van Hoy et al. 2 April 2009

* その他記載の製品名、会社名、ブランドは、それぞれの所有者に帰属します。

■ 応用機器例
産業機器: ビル管理(空調・照明制御、入退室管理等)
OA機器: バーコードスキャナ、プリンタ等、カードリーダ

■ お客様からの問い合わせ先
株式会社ルネサス テクノロジ  マイコン統括本部 MCU製品技術統括部
汎用MCU製品技術部
〒100-0004 東京都千代田区大手町二丁目6番2号 (日本ビル)
電話 03(5201)5249


10月
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