日立アプライアンス 新除霜方式で快適性向上の寒冷地向けビル用マルチエアコン

執事

低外気温時における高い暖房性能に加え、新除霜方式で快適性を向上

寒冷地向けビル用マルチエアコン「寒さ知らず」を発売

日立アプライアンス株式会社(取締役社長:二宮 隆典(◇))は、寒冷地向けビル用マルチエアコン「寒さ知らず」(224型~560型)、および既設配管を利用できる「寒さ知らず リニューアル型」(224型~560型)を2014年6月1日から発売します。
今回発売する「寒さ知らず」は、低外気温時における高い暖房能力と、すばやい(*1)暖房立ち上がり性能を維持しつつ、「着霜量検出機能」を搭載した新除 霜方式により、着霜の状態や量の検出精度を高めました。これにより、除霜運転の間隔を最大で250分まで延長でき、暖房運転の快適性を向上しています。ま た、冷凍サイクルの改良や冷凍サイクル制御の適正化により、年間の消費電力量の低減を図っています。
さらに、従来の4機種(224型・280型・450型・560型)に335型・400型・500型を追加し7機種とするとともに、既設配管の利用が可能な「寒さ知らず リニューアル型」を新たに追加し、ラインアップの拡充を図っています。

(*1)起動後10分程度で40℃の温風吹き出し。当社ビル用マルチエアコン標準機(RAS-AP280DS5)との比較において。
室内ユニットてんかせ4方向(RCI-AP140K4)×2台との組み合わせによる試験結果。
【条件】室内吸込温度:20℃(乾球)Hi風量時、外気温:-10℃(湿球)
室内外配管長:7.5m、測定場所:当社恒温試験室
なお、実使用時の立ち上がり時間は、熱負荷・選定機種・施工条件により異なります。

■新製品の主な特長<寒冷地向けビル用マルチエアコン「寒さ知らず」(224型~560型)>

1.低外気温でも高い暖房能力を発揮
2.「着霜量検出機能」の搭載により除霜運転の頻度を低減し、暖房運転の快適性を向上〔New〕
3.冷凍サイクルの改良や制御の適正化により年間の消費電力量を低減〔New〕
4.既設配管を利用できるリニューアル型をラインアップ〔New〕


■需要動向と開発の背景

寒冷地域におけるビル用マルチエアコンについては、より高い暖房能力と除霜運転時の快適性向上が課題となっています。
こうしたニーズに応え、今回当社では、低外気温時でも高い暖房能力を発揮するとともに、新除霜方式で除霜運転の頻度を低減し、暖房運転時の快適性を向上した製品を開発しました。
一方、ビル用マルチエアコンをリニューアルする際には、既設の配管を利用し、空調機器のみ入れ替えるニーズが増加しています。 そこで「寒さ知らず」でも既設配管を利用できるリニューアル型を開発し、ラインアップの拡充を図りました。

■寒さ知らず 電子カタログ

http://www.hitachi-ap-catalog.com/fl/hr-522x_01/

以上

■お客様からの問い合わせ先

日立アプライアンス株式会社 空調事業部 空調グローバル戦略本部 商品企画部
〒105-0022 東京都港区海岸一丁目16番1号(ニューピア竹芝サウスタワー)
電話 050-3154-3950(ダイヤルイン)


6月
6

三菱電機 節電・ピークカット対策を支援するビル管理システム用節電プログラム

執事
Categories: ビル管理

オフィスビルにおける今夏の節電・ピークカット対策を支援ビル管理システム用節電プログラムの提供について

三菱電機株式会社と三菱電機ビルテクノサービス株式会社は、三菱ビル設備オープン統合システム「Facima BA-system(ファシーマ・ビー・ エー・システム)(※1)」向けに、今夏の電力需給状況に対応した節電プログラムの提供を開始します。本プログラムを追加することにより、通常の契約電力 によるデマンド(使用電力)制御に加え、お客様が設定する節電目標に沿って機器をデマンド制御できるようになります。
尚、本プログラムは、ファシーマサポート契約(※2)へご加入のお客様に無償で提供いたします。

節電プログラムの特長

1.節電計画に沿った電力のデマンド制御が可能
・空調や照明など機器の消費電力を監視し、契約電力量との比較だけでなく、予め設定した節電目標値との比較が可能
・目標値を上回りそうな場合には、警報の出力や機器への電力供給を優先順位に従い遮断
・時間帯ごとに節電目標値を設定することで電力ピークカット対策が可能

2.お客様負担の少ない導入サポート
・当社が、お客様の運用とビルの特長に応じてプログラム導入時の設定を実施
・ファシーマサポート契約ご加入のお客様には、節電プログラムを無償提供

(※1):ビルの空調・照明・入退室などの各設備を監視・制御するビルオートメーションシステム。BACnetTMなどオープン化システムに対応。電力使用量を見える化し、ビル設備に適した節電対策を提案。
(※2):遠隔収集したビル設備の運用データと現場情報を分析し、お客様のビルに最適な運用プランを提案し、中長期の省エネを実現するサービス。2011年5月現在、全国280拠点にて約300社に対応中。

提供の狙い
東日本大震災以降、日本各地では節電ならびに電力ピークカット対策の実施が強く求められています。
三菱電機株式会社ならびに三菱電機ビルテクノサービス株式会社は、「Facima BA-system」の機能を強化し、ファシーマサポート契約ご加入の お客様を対象に、節電・ピークカット対策に適したデマンド監視・制御プログラムを無償提供します。これにより、お客様は、今夏の節電対策への備えと将来の 省エネに対するサポートを得られます。

関連リンク
(Facima BA-systemの紹介ページ)
http://www.meltec.co.jp/products/build_security/facima/outline.html
(節電対策ページ)
http://www.meltec.co.jp/main/setsuden.html
(ニュースリリース)
http://www.meltec.co.jp/press/facima.html
http://www.meltec.co.jp/press/energy_support.html

商標関連
Facima 三菱電機株式会社と三菱電機ビルテクノサービス株式会社の登録商標です。

お問い合わせ先
〒116-0002 東京都荒川区荒川七丁目19番1号
三菱電機ビルテクノサービス株式会社 ファシリティ事業本部 事業企画部
電話03-3802-9630


7月
7

ルネサステクノロジ、ビル管理や産業機器など向けに32ビットマイコンを製品化

執事
Categories: ビル管理

通信機能を強化した「RXファミリ」第二弾、ビル管理や産業機器等向けに32ビットマイコン「RX62Nグループ」「RX621グループ」を製品化

― 当社従来製品比で約2倍の高処理性能を実現、かつイーサネットコントローラ、USB 2.0、
およびCANの各種通信機能搭載により、機器の高性能・高機能化、小型化に貢献 ―

株式会社ルネサス テクノロジ(本社: 東京都千代田区、取締役会長: 塚本 克博)は、このたび、今後の当社マイコン事業の中核を担う「RXファミリ」 マイコンの第二弾製品として、ビル管理(空調・照明・入退室管理)、FA機器などの産業機器や、OA(POS周辺)機器など、様々な通信機能を必要とする 用途向けに、通信機能を強化した32ビットフラッシュメモリ内蔵マイコン「RX62Nグループ」「RX621グループ」の合計2グループ、7品種、31型 名を製品化しました。2010年1月から順次サンプル出荷を開始します。

「RXファミリ」は、新CPU「RX」を搭載し、当社既存の 16ビットおよび32ビットのCISC (Complex Instruction Set Computer)(注1)マイコンを統合する次世代マイコ ンであり、高速・高性能を追求した製品群「RX600シリーズ」と低電圧・低消費電力を追求した「RX200シリーズ」の2シリーズを展開します。
第二弾製品の「RX62Nグループ」「RX621グループ」は、「RX600シリーズ」の高性能に加え、イーサネットコントローラ、USB 2.0および CAN(注2)を搭載しており、多種多様な通信機能が要求されるビル管理、FA機器などの産業機器間の通信や、OA機器間の通信I/F用途での高性能、高 機能および小型化が図れます。

「RX62Nグループ」はイーサネットコントローラ、USB 2.0およびCAN(オプション選択可能)を「RX621グループ」はUSB 2.0とCANを搭載した製品で、特長は以下のとおりです。

(1) イーサネット等、各種機器間通信に必要となる多種多様な通信機能を搭載
従来のシリアル通信に加え、イーサネットコントローラ、USB 2.0フルスピード(ホスト、ファンクション、On-The-Go)およびCANの多種多 様な通信機能を搭載し、ビル管理や産業、OA機器における各種機器間の通信方式に対応します。加えて、これらの通信用に従来外付けしていたLSIを削除で きるため、システムの小型化、低コスト化が図れます。

・ イーサネットコントローラは、32ビットRISC(注1)マイコン 「SuperHファミリ(注3)」で定評のあるイーサネットMAC(Media Access Control)(注4)を採用しています。 IEEE802.3u(注5)規格のMII(Media Independent Interface)、RMII(Reduced Media  Independent Interface)に対応し、10M/100MbpsのイーサネットLANへ接続できます。

・ USB  2.0は、「H8Sファミリ」、「H8SXファミリ」および「M16Cファミリ」などのUSBファンクションを搭載した当社従来製品と比べてデータ転送タ イプの追加、多エンドポイント化などの機能強化や、当社従来のCISCマイコンでは非対応であったホスト機能の追加をしています。また、176ピン版の製 品ではUSBを2チャネル搭載し、それぞれのチャネルは独立に機能設定、動作させることが可能です。これらにより、機器の機能・性能向上や、外付けUSB デバイスの削減によるシステムの小型化、コスト低減が可能です。

本製品では、イーサネットコントローラ、USB 2.0および CAN(オプション選択可能)の組み合わせで、3つのすべての機能を搭載した「RX62Nグループ」、USB 2.0とCANを搭載した「RX621グ ループ」を揃えています。そして、グループ同士がピン機能互換であるため、ユーザは機器展開に合わせて適したグループを選択できるとともに、開発資産の流 用が可能となります。

(2) 当社従来比約2倍の高処理性能、業界最高のコード効率(注6)のCPUコア「RX」を搭載
本製品 は、業界トップクラスの処理性能である約1.65MIPS(Million Instructions Per Second)/MHzを実現した 「RX」CPUの搭載により、100MHz時165MIPSを達成しています。当社従来の32ビットCISCマイコンと比較し、同一動作周波数時に約2倍 の性能向上を実現しており、プログラム処理を高速化できます。また、コード効率(プログラムメモリ効率)も「RX」CPUは業界最高レベルであり、当社従 来品に比較して、30%以上コード効率を向上しているため、オブジェクトプログラムのサイズ低減が可能です。このため、内蔵フラッシュメモリがより小容量 の製品を選択可能なため、システムの低価格化が図れます。
さらに、命令読み出しとデータ書き込みの同時実行が可能なハーバードアーキテクチャ採 用による「RX」CPUの高性能化に加え、本製品ではシステムバスをCPU用バスと、ダイレクトメモリアクセスコントローラ(DMAC)、データトランス ファーコントローラ(DTC)およびイーサネットコントローラ用DMACのバスマスタ用バスとに分離しており、イーサネットやUSB等の通信データの高速 処理を可能としています。

(3) 業界最高速クラスのフラッシュメモリを内蔵
プログラム格納用として、最大512Kバイト容 量、かつ100MHzでの1サイクルアクセスが可能な業界最高速レベルのフラッシュメモリを内蔵しています。90nmプロセスと当社独自の技術による MONOS(Metal Oxide Nitride Oxide Silicon)型採用により、当社従来の32ビットCISCマイコンと比べ約2倍の 高速動作を実現しており、CPU性能を高速動作時においても最大限に引き出すことが可能です。
また、電源ダウン時に機器のステータス情報を保持 するデータ格納用として、32KバイトのBGO(Back Ground Operation機能)付データフラッシュメモリを搭載しています。このデー タフラッシュメモリは、プログラムの実行中でも、並行してデータの書き込みが可能なため、プログラムの実行速度を落とすことなくデータの書き込みができま す。

(4) 市場要求に合わせて周辺機能を強化、使い勝手をさらに向上
産業・OA機器では、通信機能強化の他に、モータ制御用 のタイマ機能やアナログ機能の強化も求められています。本製品ではこれらの要求に対し、タイマ機能の強化としてマルチファンクションタイマパルスユニット (MTU)、独立ウォッチドックタイマ(IWDT)およびリアルタイムクロック(RTC)を搭載し、モータ制御に対応するとともに更なる使い勝手の向上を 実現しています。また、A/D変換器を従来の10ビットから12ビットに高分解能化し、かつ変換スピードの高速化を実現しています。
MTUは 「SuperHファミリ」でモータコントロール用途に実績のあるタイマであり、MTUとポートアウトプットイネーブル(POE)を組み合わせて使用するこ とで安全性も考慮したモータ制御を実現することが可能です。また、MTUを2ユニット搭載しているため、各ユニットを独立して動作させることも可能です。 IWDTは、システムクロックと独立した内蔵クロックでカウント動作するウォッチドッグタイマであり、システムクロック動作の異常を検知することが可能で す。これにより、システムの安全性を向上させることが可能となります。また、RTCは、時計・カレンダー機能を搭載し、ログ情報の保存時や各種機器間の データ送受信を行う際のタイムスタンプとして使用することが可能です。
A/Dコンバータは分解能を当社従来製品の10ビットから12ビットに向 上させるとともに、変換速度を高速化し1μsを実現しています。また、100MHz動作時でもノーウェイトアクセス可能なフラッシュメモリを搭載している ため、高い割り込み応答性が実現できます。これらにより、A/D変換処理開始から、A/D変換を実行、A/D変換終了という、割り込み発生後A/D変換の 結果をCPUが処理するまでのトータル処理時間を高速で実行でき、センサからのアナログ信号入力に対してフィードバックをかけるシステムにおいて高い性能 を実現することが可能となります。

(5) 低消費電力を実現
CPUのコア電流は目標性能の0.03mA/MHzを達成し、本製 品としての消費電流は100MHz動作時に約50mA(typ.)で、1MHzあたりの消費電流としては、当社従来製品と比較して1/2以下となる低消費 電流化を実現しています。さらに、4種類の低消費電力モードを用意しており、用途に応じて消費電力モードを組み合わせて使用することで、システム全体の低 消費電力化が図れます。

(6) 当社従来品の実績のある豊富な周辺機能を搭載し、互換性を維持
コンペアマッチタイマ(CMT)やシリアルコミュニケーションインタフェース(SCI)等のその他周辺機能についても、当社従来品で実績ある周辺機能を搭載しています。従来製品との互換性を維持していることで、当社従来品からの移行の容易化を図っています。
本製品は、「H8Sファミリ」や「H8SXファミリ」で実績のある外部バス転送専用DMAC (EXDMAC)を搭載しています。EXDMACは、外部バ スのデータ転送を内部バス動作と独立して実行することができます。そのため、CPU、DMACおよびDTCに使用される内部バスに負荷をかけることなく、 外部バスデータ転送を実行することが可能です。近年、産業・OA機器においてヒューマンインタフェースとしてLCD表示機能に対する要求が増えてきていま すが、EXDMACを応用し、TFT液晶パネルへの画像表示をCPUの負荷を抑えながら実現することが可能です。

(7) 開発期間短縮に向けた様々なツールを準備
ハードウェア開発環境として、「E20」および「E1」の2種類のエミュレータを準備します。コストパフォーマンスに優れた「E20」、超低価格版の「E1」と2種類の品揃えにより、ユーザのデバッグニーズに合った最適な環境を提供します。
統合開発環境としては、当社のマイコン用標準開発環境であるHigh-Performance Embedded Workshopを用意します。これに より、これまで、ユーザがHigh-Performance Embedded Workshopで開発してきた当社従来品用の資産を再利用することが可 能です。また、C/C++コンパイラ、μITRON(注7)仕様準拠のリアルタイムOSおよびフラッシュメモリの書き込みツールであるFDT(Flash  Development Toolkit)も準備します。RX用C/C++コンパイラは、当社従来製品の言語仕様、拡張仕様およびエンディアン仕様を包 含しているため、従来のソフトウェア資産を容易にRXへ移行することが可能です。
さらに、パートナー会社に「RXファミリ」用のハードウェアおよびソフトウェア開発環境を開発していただいています。

<製品化の背景>
近年、空調・照明・入退室管理などのビル管理機器や産業機器、および各種通信機器においては、機器間やシステム間の高速通信が求められており、さらにその 通信方法もイーサネットからUSB、CANなど、多岐にわたっています。また、システムの複雑化に対応するため、高性能化や高速化が求められています。こ のため、これらを制御するマイコンには、更なる高速動作化や増大するシステムのプログラムサイズ低減を可能とするコード効率の向上、および周辺機能内蔵に よる小型化が求められています。

当社は、これまで16ビットおよび32ビットのCISCマイコンである「M16Cファミリ」「H8S ファミリ」「R32Cファミリ」「H8SXファミリ」を量産し、民生、自動車、産業、OA、通信等の幅広い分野で採用され、マイコン事業では、世界トップ シェア(注8)を獲得、加えて、16ビットマイコンでも世界トップシェア(注9)を獲得しています。そして、組込み機器におけるシステムの高機能化、複雑 化、大規模化および省エネルギー化に伴うマイコンの高速・高性能、大規模プログラム格納のためのメモリ対応、低消費電力などの様々な要求に対応するため、 上記のCISCマイコンを統合する次世代マイコン「RXファミリ」を開発することとしました。
既に、第一弾製品として、高速・高性能を追求した製品群「RX600シリーズ」の「RX610グループ」を製品化し、ハイエンドのOA機器やデジタル民生機器向けにサンプル出荷中です。
そして今回、上記のようなビル管理機器や産業機器等での通信機能強化とシステムの高性能化の要求に対応するため、「RXファミリ」の第二弾として、各種通信機能を強化した「RX62Nグループ」「RX621グループ」を製品化しました。

<製品の補足>
「RX62Nグループ」「RX621グループ」は、最大動作周波数が100MHzで、約1.65MIPS/MHzの高性能CPUコア「RX」を搭載してい ます。CPUコアの基本構造としては5段のパイプライン構成、並びに命令読み出しとデータ書き込みの同時実行が可能なハーバードアーキテクチャを採用し、 加えて、演算の短サイクル化、積和演算器の機能強化、32ビットバレルシフタの内蔵などによって、高処理性能化を図っています。これにより、同じ動作周波 数であれば、当社従来の32ビットCISCマイコンに比較し、約2倍の性能向上を実現しました
一方、ソースプログラムをオブジェクトプログラム に変換する際の指標としてコード効率があります。「RX」を開発する際、CPUの命令体系をバイト単位(8ビット)の可変長命令(1~8バイト)とした上 で、命令やアドレス指定方法の使用頻度について様々なベンチマークテストを行いました。この結果、使用頻度の高い命令を短い命令コードに割り当て、加え て、アドレッシングモード、3オペランドフォーマット等により、高コード効率を実現する命令セットとしています。これにより、「RX」は、業界最高レベル の高コード効率を実現しています。

また、最大512Kバイトの高速フラッシュメモリを内蔵しています。フラッシュメモリは一般的に、 CPUなどのロジック回路に比較して、最大動作周波数を高速化することは、理論上困難です。このため、フラッシュメモリの動作周波数がCPUより低い時 は、メモリ読み出し時にウェイトサイクルという待ち時間を設けることが必要となり、プログラムの実行時に、無駄な時間を発生させることになります。本製品 では、90nmプロセスと当社独自のMONOS型フラッシュメモリの採用により、CPUの最大動作周波数と同じ100MHzでのフラッシュメモリへの1サ イクルアクセスを実現しています。このため、ウェイトサイクルという無駄な時間がなくなり、プログラム実行の高速化に大きく貢献します。
また、前述の32Kバイトのデータ格納用BGO付フラッシュメモリ搭載の他、プログラムや演算データの一時格納用として使われるRAMは、大容量96Kバイトを内蔵しており、プログラム処理の高速化に寄与します。

ハードウェア開発環境として、前述の通り「E20」および「E1」の2種類のエミュレータを準備しています。オンチップデバッガの「E20」「E1」は中 小規模のシステム開発向けに適しています。加えて、「E1」は超低価格版の購入しやすい開発ツールで、フラッシュライタとしても利用可能です。

パッケージは、176ピンのBGAパッケージ、145ピンのLGAパッケージ、144ピンのLQFPパッケージ、100ピンのLQFPパッケージ、および 85ピンのLGAパッケージ(RX621グループのみ)を採用しています。小型のBGAやLGAパッケージを使用することで、実装面積を低減でき、機器の 小型化に貢献します。

今後、「RX600シリーズ」としては、内蔵メモリ容量やパッケージの展開、モータ制御用タイマ等、市場ニーズの強い周辺機能を搭載した製品を「MUC開発プラットフォーム」により、効率良く、タイムリーに開発、展開していきます。
さらに、低消費電力に特化した「RX200シリーズ」の開発を加速し、「RX600シリーズ」と「RX200シリーズ」の2シリーズでユーザニーズに最適な製品群をラインアップしていくことにより、当社マイコン事業のさらなる強化を図ります。

■ 注記
(注 1) CISC: Complex Instruction Set Computerの略で、複雑な命令セットをもつコンピュータ。これに対し、 RISC (Reduced Instruction Set Computer)は、命令セットを簡略化することで、ハードウェアを簡素化し、高速化を 図ることを目的にしたコンピュータ。
CISCは命令数が多いため、プログラミングが比較的容易な特徴がある。

(注2) CAN: Controller Area Networkの略で、独Robert Bosch GmbHが提唱している車載用のネットワーク仕様です。。

(注3) SuperH(TM)は、(株)ルネサステクノロジの商標です。

(注4) MAC(Media Access Control): データリンク層内の下位副層。フレームの送受信方法、フレームのフォーマット、データの誤り検出などを規定している。

(注5) IEEE802.3u: IEEE802は、IEEE(米国電気電子技術者協会)が、LANの標準化を目的に発足 した委員会名。

(注6) コード効率: プログラムのコンパクトさを示す指標。(ソースプログラムを、実際にCPUを動作させるためのオブジェクトプログラムに変換した際の効率を示す指標)オブジェクト・コード効率が高いほど、プログラムの格納に必要なメモリ容量が少ない。

(注 7) TRON は ”The Real-time Operating system Nucleus” の略称です。ITRONは  “Industrial TRON” の略称です。μITRON は ”Micro Industrial TRON” の略称です。

(注8) 2008年WWマイクロコントローラ売上シェア
出典: ガートナー、”Semiconductor Applications Worldwide Annual Market Share: Database” Gerald Van Hoy et al. 2 April 2009

(注9) 2008年WW16ビットマイクロコントローラ売上シェア
出典: ガートナー、”Semiconductor Applications Worldwide Annual Market Share: Database” Gerald Van Hoy et al. 2 April 2009

* その他記載の製品名、会社名、ブランドは、それぞれの所有者に帰属します。

■ 応用機器例
産業機器: ビル管理(空調・照明制御、入退室管理等)
OA機器: バーコードスキャナ、プリンタ等、カードリーダ

■ お客様からの問い合わせ先
株式会社ルネサス テクノロジ  マイコン統括本部 MCU製品技術統括部
汎用MCU製品技術部
〒100-0004 東京都千代田区大手町二丁目6番2号 (日本ビル)
電話 03(5201)5249


10月
10