【ボランティア】震災復興を支える職人の力 【その2】 現地ボランティア体験ルポ

宮城県石巻市大街道南地区 被災住宅電気設備復旧工事作業

2011年3月11日14時46分 東北沖を震源とするM9クラスの地震と太平洋沿岸を襲う大津波が発生した。
被害を受けた各地域では瓦礫の撤去や炊き出しなどのボランティア活動が開始されるなか、建築や電気の職人が集まって被災住宅の住宅補修工事や室内配線工事のボランティア活動をおこなっている「東日本大震災建築支援活動対策本部」の活動に参加しその活動内容をレポートする。

震災約2ヶ月が経つがいまだ手付かずの場所がほとんどだ。

現地到着

4月30日、5月1日と2日間、建築、電気工事の職人さんが集まりボランティア活動している「東日本大震災建築支援活動対策本部」(以後 対策本部と表記)のお手伝いとして現地に入る事となった。

現在、対策本部では津波でほぼ壊滅的な被害を受けた石巻市南浜町の西側に位置する大街道南地区で被災住宅の復旧工事をおこなっており、そこへと入ることとなった。

大街道南は石巻港のすぐ近くに位置し、地震の後3メートルを超える津波に襲われ、多くの住宅がそのまま押し流されたり、流されてきた瓦礫により住宅の一階部分が損壊するなど甚大な被害を受けた。

現地に入った4月30日は瓦礫の撤去も進み作業車が入れるほど道の整備は進んでいたが、360度どこを見ても瓦礫が散乱しており、腐敗臭と汚泥臭の混じった悪臭が鼻を突きマスクが無いと気分が悪くなるような状態だった。

見渡す限り瓦礫の山、テレビではわからない現実の被災地がそこにはあった。

今回の対策本部のボランティア活動は平屋一戸建の賃貸物件13棟を居住可能の状態まで回復することである。

今回復旧作業に入った賃貸住宅 

ご自分も津波でご家族を失いながら、避難所に避難されてる方の新生活の基盤として所有している賃貸住宅を提供したいので修理をお願いしたいとの大家さんからの申し出に、対策本部の募集に応募した職人さんたちが集まった。

屋内配線復旧作業

水没した換気扇 天井まで浮遊物が付着していたるのがわかる

屋内配線工事をする全13戸の全てが天井まで水没しており、室内のブレーカー、配線器具、換気扇などは全滅の状態であった。

作業としては水没した配線器具を取り外し屋内配線のチェックし、問題がなければ新しい配線器具と分電盤を取りつけて地元電力会社のチェックを受ける、とさして難しくない作業だが、配線は一回海水に浸っており、建物自体も津波でゆがんだ可能性もあり配線の断線も考えられる為事前のチェックが慎重におこなわれていく。

数日前から現地に入っていって作業を開始している電気工事担当のAさんと上安さんは、次々と水没した配線器具を取り外し自分達で持ち込んだ配線器具と交換をしていく。
現場では設計図も配線図もない為、一度問題が出ると天井裏にもぐって配線をチェックしながら問題の部分のケーブルを引きなおして作業をこなしていく。
滞在最終日までに、東北電力のチェックを受けて問題なく13戸全てが通電することが出来た。

このボランティアに参加した埼玉で電気工事会社を経営するAさんは、お客さんに病気だと言って仕事休んできたので匿名でと笑いながら「どうしてもボランティアに参加したかった。復興のお手伝いが出来るように とにかく出来ることをやりたい」と語る。

仮病で来てるんで顔はNGのAさん 防水コンセントの取付作業中

徳島から車を走らせ参加した徳島美装工業㈱の上安毅さんは「会社のみんなに送られてやってきた。想像以上の被害だがやりがいがある」と答えてくれた。

配線チェック中の上安さん 社長を説き伏せて参加されました

 

無事分電盤の設置完了。この後東北電力のチェックを受け通電を完了

市から派遣されたボランティアのみなさん。その人海戦術は目を見張ります

対策本部の現地リーダーの伊藤昌悟さんは「行政は混乱していて情報発信の問題もありなかなか職人のボランティアがの数が集まりません。技能を持った人も普通のボランティアで参加されるとせっかくの技能を生かせません。是非、我々の活動に参加して持っている技術を復興のために役立ててください。」と語る。

伊藤さんを中心に床、壁の修復工事が進む

すでに被災地では修理工事で高額な金額を要求する業者なども現れており、対策本部では早くボランティア職人を確保して被害にあった方に実費だけで工事が出来るようにしたいと活動への参加を呼びかけている。

休憩中「仕事じゃあ、この充実感は体験できないよ。自分の仕事した物件で自分で住みたいと思ったのはこれが初めてだ。」 と語っていたAさんの言葉が印象的だった。確かにボランティアに参加されたされている人の顔はみんな楽しそうだった。全壊した住宅の復旧工事をする彼らの顔を見ているとここは必ず復興するそう確信できた。

関連連載:【ボランティア】震災復興を支える職人の力

協力:東日本大震災建築支援活動対策本部

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